回復期リハビリテーション病棟

回復期リハビリテーション病棟

回復期リハビリテーション病棟とは、脳血管疾患または大腿骨の骨折などの病気で急性期の治療を脱しても、引き続き医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者さんに対して、集中的にリハビリテーションを実施し、回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。

回復期リハビリテーション病棟の対象患者様と入院日数の目安は以下の通りです。

  • 脳血管性疾患(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脊髄損傷などの手術後または発症後2ヶ月以内の方…150日以内
  • 大腿骨、骨盤、脊髄、股関節、膝関節の骨折または術後2ヶ月以内の方…90日以内
  • 大腿骨、骨盤、脊髄、股関節、膝関節の神経・筋・靭帯損傷の発症1ヶ月以内の方…60日以内

私たちはリハビリテーション協会の10か条の指標を目標に、患者様の状態に合わせ多職種と連携しながら日々患者様とご家族様のサポートを行っています。

  1. 食事は食堂やデイルームに誘導し、経口摂取への取り組みを推進しよう
  2. 洗面は洗面台で朝夕、口腔ケアは毎食後実施しよう
  3. 排泄はトイレへ誘導し、オムツは極力使用しないようにしよう
  4. 入浴は週2回以上、必ず浴槽に入れるようにしよう
  5. 日中は普段着で過ごし、更衣は朝夕実施しよう
  6. 二次的合併症を予防し、安全対策を実施し、可能な限り抑制はやめよう
  7. 多職種と情報の共有を推進しよう
  8. リハ技術を習得し看護ケアに生かそう
  9. 家族へのケアと介護指導を徹底しよう
  10. 看護計画を頻回に見直しリハ計画に反映しよう

病棟の1日

6:00 起床

おはようございます。今日も1日頑張りましょう。
着替えたら身なりを整えて、起きる準備をしましょう。

8:00 朝食

食堂に行き、朝食を食べましょう。起きて食堂まで移動することもリハビリの一つです。
栄養バランスの整った食事を準備しております。食べにくい方は刻みやペースト食など、状態に合わせて提供致します。

9:00~ リハビリ

リハビリは一人一人の状態に合わせたプログラムを計画しております。

10:00 入浴

当施設では歩浴・機械浴・寝浴の設備が整っております。安全かつ安心して入浴をお楽しみいただくことが出来ます。

12:00 昼食

食堂に行き、昼食を食べましょう。

13:00~ リハビリ

午後からもリハビリが始まります。リハビリの回数や時間はその人に応じて変わります。

17:40 夕食

食堂にて栄養バランスの整った美味しい夕食をご用意致しております。ゆっくりとお召し上がり下さいませ。

19:00 就寝準備

パジャマに着替えて寝る準備をしましょう。出来るところはなるべく自分でやっていただけるようにご支援いたします。

21:00 消灯

お疲れ様でした。体を休めて、また明日頑張ってくださいね。

入院から退院までの流れ

  1. 入院または転入
  2. 入院前評価・カンファレンス・・・現在のADLの確認、今後の方向性、介入方法の確認、環境設定をします。
  3. リハビリテーション開始・・・主治医の指示のもと、リハビリ開始となります。
  4. 定期カンファレンス・・・主治医、リハビリスタッフ、相談員、病棟看護師で今後の方向性、介入方法の確認をします。
  5. 家屋調査・環境整備・・・必要に応じ、自宅の状態を確認させていただきます。
  6. 家族指導・・・患者様の状態に応じ必要な介護指導を行います。
  7. 退院
主治医や病棟看護師、リハビリスタッフと相談員で現在の状況や今後の方向性について随時話し合っています。

病棟の様子

定期的にレクリエーションも行っています。週2回の入浴や15時のおやつの時間もあります。

【病棟レク】
お花を作って、ラベンダーの香りをつけて楽しみました。

ラベンダーの香りは認知機能を向上させるそうです。

患者さんもにっこり。とても喜んでいただけました。

【病棟レク】
回想法を取り入れた紙芝居を行いました

【季節感の演出】
季節を感じていただけるように、毎月ごとに飾り付けを変えております